2013-12-03

ポストカード用什器

以前納品した什器を追加でご注文頂きました。京都条烏丸にある京都精華大学の学外サテライトスペース 、kara-sです。

http://www.kara-s.jp/

Table

材料 杉(古材含む)

1665×665×720

ざっくりとした感じでというリクエストで制作したダイニングテーブル。
主な板は解体で出た杉板の再利用。どの部分に使用していたか不明だが、建物は新しいところで40年程前のもの。傷、凹み、変色がある年季のはいった板。他の材料もゴミ箱から救い上げた残材など。

天板は反りのない板を中心に接ぎ合わせたものの、反りは直らず。裏側に反り止め加工も考えたが、「ざっくり」ということで終了。
続いて脚の制作。
天板サイズおよそ1600×660、加えて重力に従う反り勝手。脚の材料は40ミリ角。強度を持たせてざっくり風に見せる構造は悩んだ末のもの。

仕上げの鉋もかけず、組上がったテーブルはキヌカという米ぬかからできた液体を刷り込んで私の手から離れる。
別々の場所で使われ、一度は役目を終えた材料も手を掛けることで再生できる。色がバラバラな天板も、このテーブルを囲む酒好きが酔って溢してやがて馴染んでいくだろう。


2013-10-31

兜巾にドキドキ

駒寄です。結界ですね。

柱の上は兜巾のように面をつけます。木口は鋸で加工したままではなく、必ず鉋をかけます。兜巾にした木口は一回でビシッと仕上げると綺麗に光るわけですが、何度も鉋をかけると…写真のように何となく丸みを帯びてしまいます。木口は割れを防ぐため白く塗装しますが、隠れるといっても手は抜けません。この結界の兜巾、昔はもっと鋭角だったと推測します。見るからにここから先立ち入るべからず!と。今は塵返し程度の機能でデザインですね。

この兜巾、見るひと変わればスタッズに!友人の狼がイカしたモノを作ってます。

in bocca al lupo!

http://www.ookamiwood.com/

東京での展開が待ち遠しい。


酉の市

花畑大鷲神社
酉の市発祥の社、室町時代応永年間より約600年続いている。
日本武尊の命日とされる11月の酉の日に尊への報恩感謝の祭で
神社の参道に市が開かれたことが起源とされる。

【開催日時】<一の酉>2013年11月 3日(日) 10:00~23:00
      <二の酉>2013年11月15日(金) 10:00~23:00
      <三の酉>2013年11月27日(水) 10:00~23:00

改修工事で拝殿が綺麗になりました。
露店もかなりでるようです。お近くの方は是非!

2013-09-07

終わりが見えてきました。

今回の建物では、ほんとにたくさんの「つくりもの」をやらせていただきました。写真はそのうちの何点かです。 

※花狭間は彫刻屋さんの製作です。あしからず。

2013-08-20

富山

お盆休みに富山に行ってきました。お昼に到着してまずは、大岩山日石寺。
真言密宗の大本山。行基菩薩が大岩川の岩に不動明王を刻んだことが起源と云われています。
加賀藩前田家の三代利常公が世継ぎを祈願したところ跡継ぎが生まれ、成就を喜び祈願所に定めたそうです。本尊が不動明王像ですので、お堂が岩にぴったりついています。
中で撮影しなかったので、外の如意輪・聖観世音菩薩を写真に収めました。慈悲深さが伝わるお姿です。
名物のにゅうめん、岩魚を食べ、近くの涼感スポットへ。灼熱の日差しが注ぐ日でしたが、川の側は冷房なみの涼しさ!

翌日は午前中に妻の実家のお墓参りへ。お盆のやり方も地域によって様々。

お昼は念願の元祖「富山ブラック」の大喜へ。癖になる味です。

午後から氷見へ。何年かぶりに海に入りました。脚だけですが。

夜は民宿で富山湾の海の幸を頂き、温泉に入り氷見を満喫しました。
何度か富山へ行きましたが、まだまだ良いところがあります。すでに次の機会が待ち遠しい!

最後の写真は、帰宅後留守番していたうちのべっぴんさんが旅の鞄にしがみつく図。

 

2013-06-15

Coat rack

さりげなく置かれ、使われる「道具」にすることは、なかなか難しい。

2013-06-10

「菱井筒つなぎ」という柄。
原寸図通りに加工しても何故か菱形が立ってくるので少し角度を変えて加工する。
何故立つのか、勉強しなきゃな。
因みに正菱は1対1.7320508…

2013-05-31

使い方いろいろ

                                 こんな感じに置くと顔ですが



                                     このようにもなります。

2013-05-30

修理中です!

テーブルの台座面が割れたものを修理。
上部の天板が回転するタイプのアメリカ製。
板の円形に合わせて、型を製作して接着、固定。
お待たせしてすいません。もう少々お待ちくださーい。

2013-05-21

Kanaexpressのワークショップで使用してもらう額を制作。
材料はチーク、角の実は花梨。
制作時は同じように作っても、ひとつひとつに違う作品が入り、それぞれの表情が出てくる。
時間と共に色が濃くなり、益々作品を引き立ててくれるでしょう。


2013-05-11

夏障子

夏障子(なつしょうじ)は簾戸(すど)、御簾戸(みすど)、 葦戸(よしど)とも言われ、簾(すだれ)をはめこんた建具。
夏になると紙を貼った障子や襖と交換して、閉めたまま通気ができ、日除けになり、視覚的にも涼しげになる優れもの。
本来、建具にあわせて簾を専門の職人さんにお願いする。素材は萩・葦・竹ヒゴなど。模様、太さ、糸を変えて様々な仕様がありどれもス・テ・キ!

デ・ス・ガ…今回の障子は低予算でベストを尽くしてということで、依頼された方より市販の簾を支給してもらい製作。
そしてこういう時に限って寸足らずが発生。 ならばと、別の簾をほどいて私が編んで対応。
凛とした和室にある簾戸とは違い、手作り感がしみでるものになったが、リクエストには答えられたかと。
きっと、よい夏を過ごして頂けるでしょう。
   

2013-05-01

柄の交換。

雪平鍋の柄の交換を頼まれました。
金物屋さんに行くと百数十円で売っていますが、せっかくなので角材から丸く削り、有次風な柄の形状にしてみました。

自宅の鍋もぐらぐらなのでやらねばなぁ。いつか…

2013-04-12

格天井

お寺さんの客殿格天井の加工をしました。
十二畳の部屋を三部屋分。
シンプルな角面の格縁ですが機械設備がないので、電動工具と手加工でたっぷり時間掛かりました。
大工さんに取り付けてもらい、本日なんとか完成。

秋までやりがいのある仕事が山盛りです。神経を磨り減らして臨みます。